カラオケでマイクが回ってくるなんてドキドキ!
さぁ歌って!次は君だよ。なんて言われたら、もうテンション落ちまくり。
マイクなんて怖いよ。もうこんなの握ってるだけで、手に汗かいて震えちゃう。
すみっこで、みんなと一緒に、ちょっとだけ声を出してるだけでいいのにな…
でもマイクを握って「今の歌すごく素敵だったね!」って、みんなから言われたい気持ちもある。
そんなあなたにひとことアドバイス
この記事を読み終える頃には、「もう一度カラオケで歌ってみようかな」
そう思える自分に、きっと出会えるはずです。
♢筆者プロフィール
ビクター歌謡音楽研究会
ビクター歌謡教室あんだんて主宰
歌謡講師歴25年
朗読、紙芝居、絵本読み語り歴18年
毎週100人の声を聞くことを目標に、6歳から110歳までの方に
歌のレッスンをしてきました。
1.まずは思い切ってコケコッコーー
歌うのなら、人前で声を出すことが恥ずかしいって思う気持ちを捨てよう。
♢深呼吸からおぼえよう
それでは思い切ってコケコッコーって言ってみて!
気持ちよく声を出せたかしら?
いきなりじゃ難しい?
口を開けるのも恥ずかしい?
じゃあ肩の力を抜いて、ゆったりと口を開けて、そのまま喉の力を抜いて、
まず「あくび」をしてみます。
喉が1番開いてる状態。その感覚を覚えていてね。
つぎは深呼吸してみます。
背骨を意識して立ちましょう。
いちど肩をぐっと持ち上げて、そのままストンと落とします。力が抜けたかな。
足を少し開いて、背筋をまっすぐに上に伸ばしてね。
姿勢は大事だよ。
いま体の中にある息を、ゆっくり全部吐き出します。
♢ロングトーン長く声をのばす
次に鼻から息を吸って、おへそのあたりで息をためます。
口を開けて、息を止めたまま、お腹を意識して声を出してみて。
あーーーいきなりシャウトはしなくていいよ。
30秒ほど続けて声を出せたかな?
喉の開いてる感覚を思い出しながら声をだしましょう。
声は遠くの山に届かせる意識で、斜め上をめがけるように出してね。
ひと息で伝えるセンテンスを、コントロールするためにも、
15秒ほどは続けて声が出せるようにお腹を使ってみてね。
言葉のセンテンスを、ひと息で言えるほどの息がないと、意味が通じないからね。
♢声の材料になる酸素は無料!
姿勢・呼吸・喉の解放を意識して声を出すと歌うための腹筋が、
だんだん復活してきます。
赤ちゃんのときは、みんなできてたのよ。
では、どうぞ
こけこっこー
声が裏返っても大丈夫!
カタカナでもひらがなでもイメージのままに。
あなたの心ひとつで響きが変わるよ。
♢声を演出してあやつる
顔の形と同じで取り替えることができないけれど、あなたの声はあなただけのもの。
発声といっても、いろいろな声の出し方がある。
民謡、詩吟、お謡、歌謡曲、コーラスなど
日本の歌でも、発声の感覚が違うの。
しかも、学校で教わるコーラスは100年まえに西洋文化として入ってきただけで、
江戸時代にはなかった。
表面をでこぼこさせずに、きれいになぞることが主で、自分の思いをぶつける音楽とは
違うものなの。
だから学校で音痴と言われても、今はね!と、あなたはその言葉を受け取る必要ない。
コーラスではシャウトもできないでしょ。
すべての歌が、同じ声の出し方なんてつまんない。
この歌はどうやって声を出そうかなぁ?
その場に応じて、それぞれの歌があっていい。
あなたはあなたらしく、あなたを表現して行けばよい。
とにかく歌う前にする準備は、まず思い切って声を出してみること。
酸素は無料だから、いくらでも吸って思い切り吐き切る!を繰り返しましょう。
それから、あくびをすると緊張もほぐれるのよ。
緊張する場面に直面したら、あくびしてみてね。
2.リズムに乗れない音痴
音程は合っているのに、なぜかズレて聞こえる。
それは「音痴」ではなく、リズムに乗れていないだけかもしれませんよ。
実はカラオケが苦手な人の多くが、このタイプなのです。
♢カラオケができてから約50年
「空のオーケストラ」は、大人数の移動が必要なく、プロ歌手のために
なんども同じ伴奏を繰り返せて便利!だと始まったもの。
そして機械の発達で、今やだれでも歌い手になれる娯楽に変化してきた。
♢カラオケはリズムがキモ
ただ機械が奏でる伴奏だから、機械に合わせるしかないのが難点なの。
機械的に順応するために、いちばん必要なのは一定のリズム。
1曲はおよそ5分ほどなので、最低5分は一定のリズムを刻み続ける必要がある。
つまり、まず意識して鍛えるべきは体力と集中力!
今やAIが歌ってくれる時代、実態がなくても、リズムに関しては絶対崩れることがない。
足踏みでもいい、手拍子でもいい。
お尻を振りつづけられるならそれでも結構。
楽器を叩いてみるのもいいかもしれない。
♢反復練習あるのみ
スマホのメトロノームを使って、手や足を動かして、まず5分間は
一定のリズムを刻み続けるトレーニング!
そうやってリズム感覚を身に付けてね。
体力があるなら縄跳びでもいいと思うわ。
全身運動でダイエットも兼ねることができます!
3.音程の克服は音を瞬時にとらえる
ひとつずつの音、音の幅、それからメロディー。
音を段階的にとらえて、楽しみながら体で表現してゆきましょう。
♢ひとつひとつの音に愛情を
音を声として安定させるためには、キーボードなどでガイドして、
ひとつずつの音を確実に体に覚え込ませる。
瞬間で聞こえた音を発声できるように、自分の腹筋や喉に叩き込む。
♢音の幅を耳で目測
ひとつひとつの音が瞬間で安定して出せるようになったら、
次は歌うときの幅を確認する。
音程は音の幅で、これは階段と一緒。
どのくらいの段差があるのかを判断して、すんなりと移動できるように
その幅を覚える。
ドからミ。ドからファ。ドからソ。ドからラ。
レからファ。レからソ。レからラ。レからシ。
シからソ。シからファ。シからミ。シからレ…
低いから高いだけでなく、高い音から低い音と言う組み合わせもある。
1オクターブって、ドレミファソラシドの8音だけじゃなくて半音もあるのよ。
つまり半音への移動もあるので、どの幅が自分にとって取りにくいかを
それぞれ確認していく。
♢やはり反復トレーニング
音を声で移動するときに、やっぱり苦手な箇所がでてくる。
そこを何度も訓練して、裏声に変化する幅なども、きちんと取れるように、
微妙な差を喉の筋肉で覚えていくしかない。
音程と言う段差を、徹底的に体に覚え込ませてね。
♢やっとメロディー
次にメロディーを1つずつの音としてとらえて発声していく。
最初はゆっくりと音の動き、ひとつずつの音の幅を確認。
それは1人でやるには少し難しいから、誰かに聞いて確認してもらうのも、
いいかもしれない。
とにかくメロディーを正確に表現できるまで、まずはトレーニング。
カラオケはリフレッシュできるし手軽で簡単。
そして発散もできる全身運動。
身体の筋肉、喉の筋肉、お腹の筋肉を鍛えて安定させていく。
音痴は音が1つずつ取れずに安定していないだけのこと。
ほとんどの人は、音を1つずつ聞いて声を出す喉のトレーニングなんか受けてないものね。
音が取れるまではコツコツがコツだよ。
4.自分の声を聞いてみるレッスン
あなたは自分の声を聞いたことがありますか?
♢あなたの声はなに色でしょう?
声色って言うでしょ。声にもいろいろな色がある。
気分によっても声の色は変わるよ。あなたが響かせたい色。今日は何色かな?
♢客観的に聞いてみる
これ誰の声?なんだか変な声だなあ。
自分の声はまず頭の後ろに響くので、頭の中で響いてる声が聞こえている。
だから人が聞いてる声と自分が聞いている声は全然違います!
今は客観的にスマホでも簡単に声が録音できちゃうから、
自分の声をちょっと冷静に聞いてみて。
できるだけね、無防備な声のほうがいい。
人からあれこれ指摘されるより、自分で自分の声を聞くことが、
いちばん弱点に気がつくし、改善したいところがわかる。
人のここが耳ざわりだと思うこと。
それは自分の声の響きや、くせだったりするのかもよ。
♢私の声をいちばん多く聞くのは私の耳
自分の声を自分に聞かせると気分も変わる。
ここはあきらめて一生付き合うしかない。
だから、気持ちいい響きを出す努力をするのは無駄ではないわよ。
声はあなたの心を表すから、何よりの宝になる。
口から出るのは、未完成の雑音?
口から出るものは、心地よい響き?
どっちがいい?
自分の声を好きになれたら、もう鬼に金棒!
5.カラオケ上手と歌の上手いは別物
歌うことで伝え、発散し、声を出すことに喜びを感じる。
音をしっかりと出せず、リズムがしっかりと取れないことを音痴だと、決める必要あるのかな。
みんなで一緒に長縄跳びしましょ!が苦手な人もいるよね。
だからカラオケも堅苦しく考えずに、ある意味開き直って欲しい。
♢カラオケ上手はリズムに乗れてる
カラオケの主流はリズムに乗って楽しもう!
機械的だから点数までつけられちゃう。
そのぶん感情を抑えたり、リズムに合わせて、声や自分の主張を割り引いて、引っ込めなくちゃいけない。
マイクと仲良くなると、しゃくるとかコブシをまわす。ビブラートやロングトーン。
抑揚で押し引きするテクニックもある。
カラオケはつきあいかたで、単なるゲームから人生を語るものとしてまで広がってきた。
だから便利なツールとして、つきあっていけるといい。
♢歌の深みは自然のリズムで
もともと歌うことは、そこにいる人たちの呼吸に合わせて、自然発生していたと思う。
歌うとは歌う人と伴奏する人のペースで、感情表現するものだった。
言いたいことがあるのに、言葉がなかなか出てこない時あるよね。
人に伝えるなら、自分が何を言いたいのか、頭の中で組み立てて普段から口に出して言う練習をしていないと言葉って出てこない。
歌は自分で言えない言葉を、メロディーにのせて代弁してくれます。
♢歌詞を声に出して読もう
歌は語るように、お話は歌うように。
せっかく歌うのだもの。
すでにできあがっている歌詞を、自分の言葉として、
声に出して読み込んでから歌い始めましょう。
何よりもその歌が好きなら、まず自分のために自分の耳に
聞かせてあげて欲しいな。
あなたの今の声と伝えたい言葉を。
6.まとめ
今回はカラオケへの苦手意識を克服して、自分らしく歌うためのヒントをお伝えしました。
*まずは思い切ってコケコッコーー
1.ロングトーン長く声をのばす
2.声の材料になる酸素は無料!
3.声を演出してあやつる
*リズムに乗れない音痴
1.カラオケができてから約50年
2.反復練習あるのみ
*音程の克服は音を瞬時にとらえる
1.ひとつひとつの音に愛情を
2.音の幅を耳で目測
3.やはり反復トレーニング
4.やっとメロディー
*自分の声を聞いてみるレッスン
1.あなたの声はなに色でしょう?
2.私の声をいちばん多く聞くのは私の耳
*カラオケ上手と歌の上手は別物
1.カラオケ上手はリズムに乗れてる
2.歌の深みは自然のリズムで
3.歌詞を声に出して読もう
最後に、大切なポイントをもう一度おさらいしますね。
音痴克服のための3つのポイント
1 喉は「筋肉」です!
姿勢と呼吸を整えてトレーニングを続ければ必ず変わります。
2 リズムを養うのはは「5分間」の集中力
機械のリズムに順応する体力と感覚を養いましょう。
3 音は「お腹と喉」でとらえます
音の階段(幅)を意識し、一つひとつの音を確実に体で覚えましょう。
カラオケが楽しくなる「明日からの心がけ」
・酸素は無料!
たくさん吸って、お腹ためてからゆっくり吐き出します。
・自分の声を録音して聴く
弱点を知ることが、上達への一番の近道です。
・歌詞を声に出して読む
メロディーに乗せる前に、言葉としての意味をかみしめて味わってみよう。
カラオケを聞くだけなら音を楽しむ!でもいいけど、表現するならやはりトレーニング。
歌うことは、喉から声を出すだけの、単なる技術の披露ではありません。
あなたの感情を発散して、誰かに想いを伝え、声を出す喜びを感じる。
そんな、心と体が共振する素晴らしい体験なの。
みんなが完璧に上手な歌だけを聞きたいわけではないのです。
あなたという楽器が奏でる、あなたにしか出せない響きが必要な時が必ずあります。
「もう一度、カラオケで歌ってみようかな」 そう思っていただけたら、
これほど嬉しいことはありません。
25年間、歌のレッスンをしてきたけれど、本格的な音痴の人はなかなかいませんよ。
あなたの声が、あなた自身を幸せにする心地よい響きに変わっていくことを、
心から応援しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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